水って全部同じで、味なんてないでしょ?
水道水を冷やせば買わなくてもいいよね….
こんな疑問に答えていきます。
皆さんは水がおいしいと感じたことはありますか?この記事をご覧になってくださっている読者の皆さんはあまり違いがわからない方が多いのではないでしょうか。
かくいう私も、この記事を書くまで違いなんてないと思っていました。ミネラル豊富を宣伝文句にしている某飲料水メーカーは情報弱者をだます悪質な会社だとも思っていました。
しかし、調べていくにつれて水の種類によって栄養が異なり、地域によっても味が変わることが判明しました。では、早速見ていきましょう。
目次
結論
結論から申し上げますと、水の味はミネラルの含有量で決まります。
そしてその微細な違いを、人間の舌にある味を感じ取るための味蕾(みらい)という小さな構造によって見分けることができます。
また、ミネラルの量だけではなく、その場のシチュエーションやプラシーボ(思い込み)なども密接に関係しているといわれています。
皆さんもご経験があるかと思いますが、日常で飲む水よりも、お風呂上りや運動後などに飲む水は最高においしいじゃないですか((笑)
このように味覚はその時の環境の影響を強く受けます。そして環境のとらえ方はその人の考え方、すなわち思い込みによって決定されます。
と、これでもうこの記事の役割は果たしてしまいました….なので、以降の章では初心者でもわかりやすく、詳しく説明していきますので、お時間のある方はお付き合いください梁
水のおいしさの基本要素
味覚と感覚の基本とは?
味覚の基本五味
人間の舌には、味を感じ取るための味蕾(みらい)という小さな構造が存在しています。これらの味蕾は、主に5つの基本的な味を繊細に感じ取ることができます。
後に水にも味があることを説明しますが、この味覚の影響で私たちは微細な味の違いを見分けることができるようになっています。
この章では、簡単にわかりやすく味の種類について説明していきますね。
甘味(かんみ)
砂糖や蜂蜜のように、エネルギー源となる糖分の味を感じます。
この成分は、運動時や空腹時体がエネルギーを必要としている時に特に敏感になるようです。
酸味(さんみ)
レモンや酢のように、酸性の物質の味を感じます。食べ物の鮮度や安全性を判断するのに役立ちます。
コーヒーでは、豆を煎じてしばらくすると酸化が進み酸味が強くなっていくようですが、ミカンなどの柑橘類は逆です。
柑橘類は新鮮であればあるほど酸味が強く、時間経過とともに甘くなっていきます。
そのため一概に酸味だけでは新鮮さは判断できないので、食べ物の種類によって見分けるのがよさそうです。
塩味(えんみ)
塩に含まれるナトリウムの味を感じます。この味覚は、体内のナトリウムバランスを保つために重要です。
しょっぱいといった感覚で判断できることもあるそうですね。
苦味(にがみ)
コーヒーやビターチョコレートのように、アルカロイドや他の苦味成分の味を感じます。
多くの苦味成分は毒性を持つため、苦味を感じることで危険を回避することができる有能な味覚です。
うま味(うまみ)
昆布やかつお節、肉の出汁などに含まれるグルタミン酸やイノシン酸の味を感じます。食事の満足感を高め、栄養価の高い食べ物を識別します。
水の味覚と感覚
先ほど簡単に述べましたが、水そのものは基本的に無味無臭ですが、実際には微量の成分や飲む環境により、私たちは水の味を感じ取ることがあります。これには以下の要因が影響します。
温度
- 冷たい水は爽快感があり、口の中をリフレッシュさせる効果があります。
- 温かい水は体をリラックスさせる効果があり、冬場や体調が悪いときには特に心地よく感じられます。
ミネラル含有量
- 水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、水の味を微妙に変えます。
- 硬水はミネラル含有量が多く、味がしっかりしているのに対し、軟水はミネラル含有量が少なく、まろやかな味わいです。
飲むシチュエーション
- 運動後や風呂上がりに飲む水は、特においしく感じます。これは、体が水分を必要としているためです。
- また、緊張しているときや疲れているときに飲む水も、リラックス効果を感じやすくなります。
地域による水の違い
硬水と軟水ってなに?
硬水
- 特徴: 硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれている水です。
- 地域: 主にヨーロッパやアメリカの一部地域で多く見られます。特に、フランスやイギリス、ドイツの一部地域では硬水が一般的です。
- 味と使用感: 硬水はやや苦味やまろやかさが感じられることが多いです。また、コーヒーや紅茶の抽出に適しているとされ、風味が豊かになります。しかし、石鹸の泡立ちが悪く、洗濯やシャワーでの使用において石鹸かすが残りやすいという欠点もあります。
軟水
- 特徴: 軟水はカルシウムやマグネシウムの含有量が少ない水です。
- 地域: 日本や東南アジア、アメリカの一部地域(例えば西海岸や南東部)で軟水が多く見られます。
- 味と使用感: 軟水はすっきりとした味わいで、料理やお茶、コーヒーの風味を損なわず、和食などの繊細な味付けに適しています。また、石鹸の泡立ちが良く、洗濯やシャワーでの使用に適しています。
自然水と市販のボトルウォーターの比較。
自然水
- 定義: 自然水は、山や地下水源から直接汲み上げられた水で、自然の状態に近いものです。一般的に処理が少なく、天然のミネラルバランスを保っています。
- 成分: 地域の地質や水源により異なり、多様なミネラル成分が含まれています。
- 利点: 自然の風味やミネラルバランスを楽しむことができ、健康効果が期待される場合があります。
- 欠点: 微生物や不純物が含まれている可能性があるため、安全性に注意が必要です。衛生管理が徹底されていない場合、健康リスクがあります。
市販のボトルウォーター
- 定義: 市販のボトルウォーターは、地下水、湧き水、浄水などをボトルに詰めたもので、一定の基準を満たすように処理されています。
- 成分: 含まれるミネラルや成分は商品ごとに異なりますが、一般的に一定の品質が保証されています。
- 利点: 安全性が高く、品質が一定であるため安心して飲むことができます。また、便利で持ち運びがしやすいです。
- 欠点: 自然の風味が損なわれる場合があり、特にミネラルバランスを調整したものは人工的な味わいになることがあります。また、環境負荷やコストがかかることがあります。
以上からわかるとおり、硬水と軟水はではミネラルの含有量が異なるため味や用途にも大きな違いが生じます。自然水とペットボトルも同様です。
おまけ:日本の名水の紹介
なんと、環境省によっておいしい水ランキングTOP10が選出されていたのでご紹介します。
1位:おいしい秦野の水〜丹沢の雫
硬度は89度で、お茶やコーヒー、水割りなどに最適な軟水です。また、香りを重視する料理とも非常に相性が良いです。
やわらか過ぎない軟水なので、非常に味のバランスがよくとれている。それが最大の魅力で、単体の水として非常においしい水。感じやすい丁度いいミネラル分のバランスだと思います
有名ソムリエ田崎真也氏https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/nice/nice_1.html
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第2位 わかさ瓜割の水
純度の高いミネラル成分が含まれており、安全で健康的な清涼飲料水としてそのままお飲みいただけます。また、旨み成分を引き出す力が強いため、お茶やコーヒー、アルコールの水割りに使用すると、さらに一層の風味をお楽しみいただけます。
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第3位 大雪旭岳源水
大雪旭岳源水は、旭岳の雪解け水が何百年もの時をかけて大地に染み込み、湧き出たミネラル豊富な神秘の水です。この水は、0.01μの非常に細かいフィルターを通して、物理的・化学的処理を一切行わずに不要な成分を除去するUF膜ろ過方式でボトリングされています。これにより、安心・安全にこだわった天然の水をお楽しみいただけます。
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第4位 月山自然水
万年雪に覆われた名峰・月山は、出羽三山の一つであり、修験道の山としても有名です。ブナ林に囲まれたこの山では、万年雪が溶けた水が長い時間をかけて月山山麓に湧き出します。この月山自然水は、PH7.1のほぼ中性で、適度なミネラルを含む軟水です。自然のままの味わいを楽しむために、非加熱処理で製造されています。
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第5位 清流 長良川の雫
ペットボトル水「清流 長良川の雫」は、岐阜市の美味しい水をPRするために岐阜市上下水道事業部が販売している製品です。岐阜市の良質な水道水源から汲み上げた水を、加熱処理せずにろ過処理だけで製品化しました。まろやかで飲みやすい軟水です。
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まとめ
水の味の違いは含まれているミネラルの量と、環境によって左右されます。水の限らず、あらゆる食べ物や飲み物は様々な要因が関係していることがご理解していただけましたでしょうか?
みなさんはどんな時に水がおいしいと感じますか?
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